大正浪漫ミステリーシリーズ　探偵・紫藤直樹　第参の事件「華焔櫻」

登場人物

香山　理穂子（かやま　りほこ）香山男爵家の一人娘で、女学生。卒業後は結婚が決まっているが、料理は壊滅的。石榴屋敷の一件で紫藤と知り合い探偵助手見習いに、幻惑座の事件で助手に昇格した。	紫藤　直樹（しどう　なおき）金髪碧眼の英国と日本のハーフの探偵。１６年ぶりに日本に帰ってきて、探偵業をはじめた。遠野の親友。
七瀬　八重（ななせ　やえ）香山家女中で、理穂子のお付き。紫藤家に新しい女中が見つかるまでは、紫藤邸の女中も兼ねている。	遠野　高志（とおの　たかし）海軍少尉で理穂子の婚約者。子供の頃からの紫藤の親友。
高柳　俊夫（たかやなぎ　としお）理穂子の伯父で、医者。高柳施療院の院長で香山家の主治医。大先生と呼ばれている。	高柳　由梨江（たかやなぎゆりえ）理穂子の実の叔母（父の姉）。世間体に五月蠅く、厳しい。子供たちと同様に理穂子に厳しく接する。
高柳　百萌子（たかやなぎももこ）高柳家の次女で、理穂子の従姉。婚約済みだが、相手が気にいらず結婚を渋っている。目新しいもの好きで、西洋かぶれ。	高柳　蒼太（たかやなぎ　そうた）高柳家の長男だが、香山家に養子に来る予定になっている。百萌子の実弟。理穂子を姉様と呼び懐いている。
高柳　暁（たかやなぎ　あきら）高柳施療院の若先生。俊夫の養子で、次期医院長。	高柳　実散（たかやなぎ　みちる）暁の妻。看護婦として高柳施療院で働いている。
板東　菊（ばんどう　きく）　高柳施療院の年季の入った看護婦。口うるさく、型にはまった行動をとる。	日下田　季夜子（ひかた　きやこ）高柳施療院の看護婦。からかう言動が多いが、腕はいい。
伊藤　良貞（いとう　よしさだ）長年高柳家に仕える、運転手。物静かで、落ち着いている。	杉田　艾（すぎた　よもぎ）入ったばかりの高柳家の女中。すぐにドモり、終始おどおどしている。
吉田　君尚（よしだ　きみひさ）俳人。右腕を骨折して、高柳施療院に入院中。女性には馴れ馴れしい。	小埜谷　勢七（おのだにせいしち）香山家の庭師。先代の香山家当主からの付き合いで、高柳家の庭も世話している。お酒と煙草が大好き。
新髙　正敏（あらたかまさとし）　高柳施療院の正面にある、薬屋「魚津醫藥堂」の店主。	新髙　凛（あらたか　りん）薬屋「魚津醫藥堂」の看板娘。百萌子、蒼太の幼馴染。